2007年06月30日

フラガール

再び「フラガール」を観た。
やっぱりこの作品は感動するし、また考えさせられる。

何といってもこの作品で考えさせられる点は、「いかに生きるか」と
いうことだ。
この問いに真剣に向き合うのは、逆境に身を置いたときなんだと思う。
それなりに満足した状況では、なかなか真剣に考えられない。
それは、現状維持でもそれなりのものが得られるからだ。
ところが、逆境に身を置いたときは違う。
真剣に向き合わないと、生きることがままならなくなってしまう。

この作品では、舞台となった炭鉱が閉鎖の危機に陥り、このままでは
みんなの生活が立ち行かなくなる状況だ。また、東京から来たダンスの
先生ももう行き場がない立場。

役者たちの演技から、「もう後がない」という緊張感がひしひしと
伝わって来る。この緊迫感と所々での笑いがこの映画を適度に引き締めて
いる。

この映画を観ながら、自分自身のことも考えてしまった。
最近、仕事面で考えていることがある。
はっきり言って、現状はかなりやりやすい。
自分の過去の経験を生かすことが出来て、応用も利かせやすい。
でも、何か刺激が足りない。脳みその半分くらいは使われていないの
ではないかと思ってしまう。
この時期に脳みそをフルに使わないのは、もったいない気がする。
そのためには・・・。

いろんなことを考えながら、そして涙を流しながら、この作品を観ていた。
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2007年06月21日

しゃべれども、しゃべれども

テンポが良く、笑いの取り方もシンプルで、観ていて気持ちが良い映画。
役者の演技力も凄いと思った。やっぱり役者は役者なんだ。

ただ、ちょっと気になるところが。
@都電使って、ほおずき市のある浅草に行く方法が思い浮かばない。
 都電は浅草を通ってない。
Aその他都電の走る風景がいろいろ出てきたけど、撮影場所がバラバラ。
 一体あの家はどこにある設定なんだろう。
 東京水辺ラインにも乗れて、都電も走る町としたら、荒川遊園?
B東京水辺ラインは本当は高い(2000円)乗り物。残高が4万円しか
 ない人が何度も簡単に乗れるものじゃない。

まあ、この辺は知らない人が見たら気にならないところだけど、小さい
頃から都電に親しんでいたり、水上バスが身近だと、映画制作者の意図
以上に気になってしまうところ。
posted by nob at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月16日

パラダイス・ナウ

ニュースで取り上げられない日がないくらい不安定なパレスチナ問題。
ここ数日もファタハとハマスの対立が大きく取り上げられている。

「パラダイス・ナウ」もそんなパレスチナ問題を取り扱った映画。
イスラエルに抵抗するために自爆攻撃に向かう若者2人が主人公となって
いる。

生まれたときから抑圧された環境で育って、不安定な生活が続く。
未来に希望を持てないまま、自らが爆弾となる決意を抱くことになって
しまう。
しかし、2人のとった行動の結末は異なる。

この映画で描かれているのは、パレスチナ住民の未来のない現実と明確
な解決策が定まらない現実だ。
2人のとった結論が異なるのは、何が最善の道なのかが分からず、迷走
している現実を如実に表していると思う。

パレスチナ問題の中で生きる人々についての苦悩を知る上で、この映画は
良い取っ掛かりになると思う。
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2007年06月14日

星影のワルツ

「1週間の限定上映」ということで観に行ってきた。
平日の朝一ということもあり、映画館は観客4人・・・。
まあ、華やかな映画ではなさそうだし、こんなもんだろうか。

さて、肝心の映画だけど、正直最初の30分で出て行くかかなり迷った。
喜味こいしの演技だけは惹かれるものがあったものの、その他の演技者
はイマイチ。
その後は話がしっかりしてきたこともあり、何とか最後まで観賞した。

この作品、喜味こいしの演技を見ると思えば、それなりの見応えがある。
相方を失くした経験があってこその演技をしている。
それ以外に関しては、ぱっとしない。
観客が4人だったのも分かる気がする。
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2007年04月22日

幸福な食卓

最後まで観て、すっきりとした気分になった。

「家族って何だろう?」という問いに対して、作品を通してメッセージが
伝わってくる。その描き方もしっかりしている。脚本がいいんだろうなぁ。

あまり客が入っていなかったのは残念だったけど、見かけだけの映画を
10本観るより、この映画を1本観たほうが、ずっと自分の糧になる。

役者たちの演技もよかったから、今後の作品にも期待したい。
posted by nob at 19:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月10日

うーん、確かに神話的な世界だったと思う。
でも、同時に妙に現実っぽかった。
また、妙に安っぽいシーンも多かった。
そのため、幻想的な広がりに欠ける。
そして、印象度が落ちる。
うーん、消化不良。
posted by nob at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月07日

ホテル・ルワンダ

「・・・アメリカ合衆国のように、アフリカ合衆国はできないのか、
・・・英国連合のように、アフリカ連合はできないのか、
・・・神様聞いてますか?
・・・私たちを救ってくれますか?」

エンドロールで流れた主題歌が忘れられない。

1994年、ルワンダで起きたフツ族とツチ族の対立で起きた、大量虐殺。
そのとき、1200人もの人を機転と詭弁を使って救った外資系高級ほテル
支配人の話。

だけど、話はそれだけではない。
多くのメッセージを含んでいる。
特に、国際貢献とは何か?というのは最も考えさせられる点。
世界のどこかで誰かが必死に訴えているとき、それにどういう態度で
臨むべきなのだろうか?

映画の中のジャーナリストが言った台詞が印象的だった。
「世界中の人は虐殺が行われている映像を観ても、『可愛そうだね』
と言って、ディナーを続ける」

実際、その映像が流れて、介入軍が来たと思っても、彼らはルワンダに
滞在する外国人を国外に退去させるだけで帰ってしまう。

国外に退去させてもらう外国人に対しても、ホテルマンたちは、彼らが
雨に濡れないように傘を差してあげる。
彼らが帰ってしまうということは、自分たちの死が間近に迫ることを
意味するのに。
そのとき、とある外国人が「恥ずかしいからやめてくれ」と言う。

現地に滞在していた人から見たら、自分たちだけ逃げることは、
恥ずかしいことなのだ。自分たちが逃げることは、世界が背を向けた
ことを意味し、残された現地の人が近いうちに殺されるのを黙認する
のだから。

実際、1200人の命は守られたが、100日間で100万人が殺された。
世界が背を向けた結果だ。
なぜ背を向けたのかと言えば、助けるリスクと得られるリターンを
天秤にかけて、その価値がないと判断したから。
分かってはいたけど、この映画を観ると、余計にその現実が重く
のしかかる。

更に恐ろしいことは、同じような現実がまだ他にもあるということ。
例えば、ダルフール。ダルフールも世界から見捨てられて、大量虐殺
が行われたところ。

自分で文章書いていても、話がまとまらないけど、この問題はとりとめ
もなく重い問題だ。
posted by nob at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月25日

上海の伯爵夫人

はっきり言って、この映画のタイトルは魅力を感じない。
お金を払って観ようと思わせるタイトルではないと思う。
それに、この映画の説明もお金を払おうと言う動機付けにはならない。

この映画は、いつも通っているギンレイホールで上映されていると
いう理由だけで観た。ギンレイホールでは年間パスポートを購入
しているから、改めてお金を払う必要がない。だから、観た。

実際、この映画に派手さはない。
描かれているのは、「滅びの美学」、「友情と裏切り」と言ったもの。
でも、この描き方はとても印象的だった。
当時の上海を取り巻く状況と、登場人物たちを取り巻く状況が
うまく融合している。
この描き方は、観る者に行間を想像する面白さも提供してくれる。

本当にタイトルがイマイチなのが、惜しい作品だ。
このタイトルのせいで、この映画を観なかった人は他にもいる気がする。
posted by nob at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月22日

それでも僕はやってない

もう中盤から悔し泣きをしていた。
何を言っても聞いてもらえない主人公の悔しさが伝わってきて、
涙をこらえることができなかった。

しかも、この話は映画の中だけの話ではない。
現実に起こり得る問題であり、さらに一度巻き込まれたら、僕の
人生は確実に狂う。

なぜなら、日本の司法制度では、たとえ本当に無罪であっても、
判決として「無罪」を言い渡されることは滅多にない。
映画の中でその根底にある構造的問題までも描写されていた。
つまり、誤認逮捕でも、その時点で「負け」はほぼ決まりなのだ。

このような状況では、いくら正しいことを言おうが、相手にされない。
巻き込まれた当事者は、ただむなしい時間を過ごすだけなのか−。

映画を観ながら、僕までこんな気持ちになってしまった。
そして、その気持ちから涙が出てきた。
中身の濃い映画だった。
posted by nob at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月03日

不都合な真実

「何か最近おかしいよねぇ」という会話が、「おかしい」と断定
することから始まる会話になる映画。

「やらないといけないんだけどなぁ」という気持ちが、
「やらないといけない」に変わる映画。

そして、「明確な行動」を起こしたくなる映画。

環境問題はもう他人事には出来ない問題だ。
原因を作ったのは、僕たちの世代だけでなく、もっと前の世代かも
しれないけど、ここで放置していては同罪だ。

もう屁理屈に耳を傾けている余裕はない。
その屁理屈だって当てにならない。
経済を守るために環境基準をゆるくしたアメリカ。
今、その基幹産業である自動車業界は、世界の環境基準に取り残さ
れてむしろ経済を悪化させる要因になっている。
屁理屈なんて所詮、そんなレベルなんだ。

僕たちがすべきことはたくさんある。
そのたくさんあることは、絶望と捉えるべきではないと思う。
この問題への入り口がたくさんあるということだ。
例えば、まずはなるべく車を使わないところから入る方法もあるし、
環境にやさしい電化製品を使うようにするところから入る方法も
ある。

大切なことは、行動をすること。目をそらさないこと。
もう次の世代に繰り越すことの出来ない問題だから、「今」しか
ないのだ。
posted by nob at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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